案件概要
- 荷主:大手製薬メーカー様
- 依頼元:大手フォワーダー様
- 輸送区間:成田空港 ~ 関東圏内の各工場
- 輸送品目:医薬品(保冷コンテナ)
お客様が抱えていた課題・ニーズ
- 航空貨物特有の保冷コンテナ(リーファーコンテナ)を、中身を積み替えずコンテナごと納品先まで輸送したい
- コンテナは大型かつ特殊なサイズのため、側面から積み込める「保冷ウィング車」を保有する運送会社でなければ対応できない
- 品質基準が極めて厳しい製薬メーカー様の貨物であり、コンテナと車両庫内の「二重の温度管理」と厳格な記録が求められる
マルシン商事による課題解決
- スポット用大型車両のうち3台を保冷ウィング車として確保し、急なご依頼でも輸送可能に
- 予冷手順書に基づく事前準備(2~4時間前からの予冷)と、7~8項目のチェックシート記録で、設定温度を担保した輸送を徹底
- 納品先の荷卸し設備に合わせた積み込み位置の調整や、空港スタッフによる立ち会い対応など、きめ細かな運用を構築
「保冷ウィング車」がなければ運べない、コンテナごとの二重温度管理輸送
海外から空輸された医薬品を、保冷コンテナのまま納品先へ届け、中身を卸して空のコンテナを持ち帰る――そんな輸送のご依頼をいただきました。
コンテナは大きさやサイズが特殊で、後方からしか積み込めない一般的な箱車では間口が足りず対応できません。側面が大きく開く「ウィング車」、それも保冷機能付きの車両が必須となります。コンテナ自体が温度管理されているうえに、保冷ウィング車でさらに庫内を冷やす「二重の温度管理」。ここまでの体制を求められるのは、品質管理に特に厳しい製薬メーカー様の案件であり、保冷ウィング車を保有し、かつスポットで空けておける運送会社は限られていました。
予冷手順書とチェックシートで、設定温度を確実に担保
マルシン商事では、大型のスポット車両のうち3台を保冷ウィング車として確保しており、急なコンテナ輸送のご依頼にも柔軟に手配できる体制を整えています。
輸送品質の要となるのが、出発前の「予冷」です。外気温と目標温度に応じて何時間前から冷却を始めるかを定めた予冷手順書(早見表)に沿って、少なくとも2時間前から庫内を冷やし始め、設定温度に到達した状態で出発することをお約束しています。さらに、予冷の実施有無・設定温度・積み込み時刻・庫内温度・異常の有無などを確認するためのチェックシートをドライバーが記入し、納品書類と合わせてご提出。お客様指定の項目に沿った厳格な記録管理を徹底しています。
また、コンテナごとの納品では、納品先の荷卸し環境への配慮も欠かせません。お客様のフォークリフトのサイズなどによっては、積み込み位置が悪いと荷卸しができないこともあるため、初めての納品先では事前にフォワーダー様へ荷卸し条件をヒアリングし、「車両のどちら側に寄せて積むか」まで調整したうえで積み込みを行っています。
厳しい品質要求に、応え続けるために
本案件のような二重温度管理の輸送は、フォワーダー様のご担当者がわざわざ成田空港の積み込み現場まで立ち会いに来られることもある、特に品質要求の厳しいクラスの案件です。マルシン商事では、空港常駐スタッフがチェックリストの確認に同席し、お客様ご自身の検品をサポートする体制を整えています。実際の納品後には「現場はこうでした」とご報告し、「次回からはこうしましょう」とすり合わせを重ねる――こうした運用の積み重ねが信頼につながり、品質基準の厳しい製薬メーカー様の貨物を継続してお任せいただいています。これからも、お預かりした品質をそのままお届けする輸送を守りつづけます。


